図書館の面白さは開架図書にあると言っても過言ではない。
さいたま市には図書館が20館以上あります
その中でも武蔵浦和図書館は開架図書も新しく、その所蔵もおもしろいものが多いのです
しかし、貸出ランキング上位に浮上するのは一昔前のベストセラー本ばかり。
図書館が本の売れ行きを悪くしているという指摘もごもっともな気がします。
本当に(個人的に)「いいね!」という本が読まれていない、という状況。
たいへんにもったいない。至極残念です。
そんなわけで管理人の超おすすめ本を紹介します!
掲載基準
- 武蔵浦和図書館所蔵の本
- 個人的に超おもしろいと思うのに借りられていない本
のはなしし
伊集院光によるエッセイ集。
人気を博し第4巻まででているのですが武蔵浦和図書館には3巻と4巻が入ってます。順番に読み進める人が多いのか4巻は開架図書にあることが多いのです。このエッセイ集はどの巻からよんでも楽しめる!
ということで借りられずに残っていたらとりあえず借りてみることです。
元落語家だけあってやっぱり面白いですよ!
手足の描き方マスターガイド
武蔵浦和界隈で生まれ育つ子どもたちは恵まれています。図書館でイラストの描き方本が借りられるだなんて革命的です。管理人が子供の頃は考えられませんでした。
小中学生くらいになるとみんなマンガのイラストを描き始めると思うのですよ。これは誰もが通る道。
この本が図書館にあるおかげで武蔵浦和の子どもたちの画力は全国的にも高いレベルになるのではないか、というくらい素敵な本です。あまり借りられていないのが残念なところ。
銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜は夜でもこれは「絵」の鑑賞に重きをおいて欲しい本です。
大きくて重い本なのでわざわざ持って帰らなくても、その場で見てもらえるだけでもいいです。
この美しい挿絵は布に糸やスパンコールを縫い付けることによってできています
とっても手間がかかっているのです。絵本というよりむしろ画集です。
銀河鉄道の夜なんて今まで何度も、様々な装丁で出版されてきましたが、清川あさみ挿絵版が今最も好きな装丁です。
TOKYO異形
東京を題材にした写真集。コンテスト入賞作品ばかりなのでどれも見応えがあって面白いのです。
冒頭の「スタートライン」という作品は横に並ぶ新幹線を真上から撮ったものなのですがそのタイトル通り「スタートライン」なのです!
東京の面白いとこ、不思議なとこをうまいこと切り取ったとっても濃い写真集。
こちらも大きい本なので館内で閲覧してもらうだけでもいいです。
武蔵浦和図書館の写真集コーナーは大変充実しているのですが、今のところこの本がピカ一で好きです。わたしはもう何度も見ています。
スイーツ断面図鑑
スイーツをみているだけで幸せなのですが、この本はその断面をこれまた美しく収録しています。
著者の猫井さんはバリバリの銀行員だったのですがある時製菓の世界に飛び込んだのです。
写真や文章から著者のスイーツ愛がにじみ出ていてアツい本です。
マリア様がみてる 最終巻 フェアレルブーケ
15年続いた超人気ライトノベルシリーズの最終巻が武蔵浦和図書館に入っています。
この「マリア様がみてる」というシリーズは大人が読んでも面白い。オタクじゃない人が読んでも面白い。
その魅力は著者今野緒雪さんの文体にあります。そこまで難しい文章でもなく、すっと文意が入ってくる。
それでいてストーリーがまた面白いんですよ。わたしは東野圭吾よりも面白いと思ってます。
隠れた名作がヤング文庫コーナーにあるんですよ
「ラノベ」というジャンルに所属している分、一般読者から注目もされないと思うのですが「図書館戦争」の有川浩なんかはラノベ出身です!だから偏見も敬遠もせずに読んでみてほしい。
なお読み始める時はシリーズ1巻からお読みください。すると最終巻で感極まって泣けますよ。
TOKYO0円ハウス0円生活
東京なら0円で生活できる。と豪語するホームレスのおじさんに密着取材。
このおじさんが仙人の様にすごい人なんですよ。
ホームレスだなんて言葉でくくってしまうのも恐れ多いくらいに。
常識が覆される本です。腰を据えて読んで欲しいので借りてみてください。
石田徹也遺作集
熱狂的ファンの多い石田徹也さんの遺作集です
「遺作」というくらいですからご本人は亡くなっています。
とっても不気味な絵ばかりでぞっとするのですが、「見てはいけないものを見せてくれる」のです。
この背徳感、そそります。
以前から大好きだった作家さんの本をセレクトしてくれる武蔵浦和図書館ってすごい!と思いました。
あなたのおすすめ本はなんですか?
以上の本は基本的には開架図書にあるのですが、館内を探すのは面倒だ!という人が殆どのはず。
そんな時は予約を利用すると良いです。
勝手にカウンターまで取り寄せておいてくれるので探す手間がないですよ。
盲目的にベストセラーの本を読むばかりでは、本当の読書とは言えません。
自分軸で本を探してビビッと来た時、その本はあなたの人生を変えるかもしれない。
その日その時、出会うべき本があります
武蔵浦和図書館のセレクトは感性が新しいと感じます。
図書館の面白さは開架図書の充実度にあります。
書店的に様々な本を提供できる図書館はあまりありません。
中央や南浦和図書館だとちょっと古いのです。
そういった意味で武蔵浦和図書館は別格であり、「面白い」です。
今回紹介した本は管理人との感性が一致しなければ「面白い」とも思わないはず(笑)
でもそんな日の当たらない本に少しでも日が差せばいいなと思います。
そして今度は、あなたのおすすめ本を教えて下さい。
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